SNS等でたまに議論になっている「訪問看護ステーションを運営する会社の代表は医療従事者が良いのか、むしろ医療従事者ではない方がいいのか」という点について、看護師で代表取締役を務めている弊社の代表に聞いてみました。転職先を探す際に参考になるかもしれませんので、要チェックです!
結論
『代表者の人柄によるからどっちでも良い』だそうです笑。医療従事者だろうが非医療従事者だろうが、結局のところは人柄や思いの違いによって経営方針や経営方法が変わるので、一概にどちらが良いと判断することは難しいようです。
それでも、おおまかではありますが、それぞれのメリットやデメリットがあるようですので、まとめていきたいと思います。
代表者が医療従事者の場合
代表者が医療従事者(医者、看護師、薬剤師、理学療法士等)の場合、臨床現場を経験しているので、現場スタッフが陥るだろう課題や悩みについて理解を得やすいかと思います。課題や悩みについて相談したときに、臨床経験が豊富な代表者であれば具体的なアドバイスをもらうことも可能です。現場スタッフとしては最終的に代表者に確認をすれば、安心感を得ることができるので、働くスタッフとしては絶対的な信頼感があるかと思います。これが代表者が医療従事者である最大の利点だと思います。
一方、デメリットとしては経営について知識や経験が乏しいという点です。医療従事者は、国家資格を有しているため、国家資格受験資格を得るために大学や専門学校に通うことが通例です。この教育機関において、経営について学ぶ事は一切ありません。経営では当たり前とされている貸借対照表や損益計算書の読み解き方、経営戦略の立て方、事業計画書の作成方法などは一切学習する機会はありません。したがって、これらは自分で勉強して習得をするか、詳しい人から教えてもらうと言う方法をとっている方が多いです。現場業務をメインにやっている代表者であれば、これら重要業務を外注して、自分は現場に集中しているという経営者も多いと思います。それほど医療従事者にとっては、経営には携わる機会が少ないということがお分かりいただけるかと思います。
また、医療従事者はどうしても過去の経験などに基づいて判断をしがちで、新しい制度の導入やチャレンジをリスクだと捉える方が多い印象もあります。もちろん全員がそういうわけではありません。しかし、病院に10年間ほど勤務しているとわかるかと思いますが、病院以外の他職種の方とほとんどコミュニケーションを取る機会はないのではないかと思います。病院内の事は詳しくても病院を一歩出たときに、社会の事について詳しく把握している医療従事者は少ないと思います。経済や金融の情勢について特に知識が乏しい印象があります。そんな中でいきなり会社を起業し代表者になった際に、今まで取り扱ったことのない経済や金融について当たり前に求められてしまいます。なかなかここに対応できるという医療従事者が少ないのが実情です。
代表者が非医療従事者である場合
非医療従事者という事は、現場に出ることができないということです。完全に役割分担ができると思われます。医療従事者の場合だと、どうしても現場が困っている時や人手不足の時に経営業務を後回しにして現場を助けることができてしまうわけです。肥料従事者が代表の場合はこれが一切できません。もちろん訪問看護ステーションにおいては、送迎を行ったり、看護補助者という形で訪問に同行して業務を支援する事は可能です。
役割分担ができると言うメリットがあるので、ほとんどの場合が経営に集中することができます。この方のキャリアにもよりますが、事務方の経験が長いければ、給料計算や勤怠管理、総務や人事なども担当できる方だと、現場との住み分けが色濃く出るかなと思います。
他方、現場スタッフからすると、課題や不安にぶつかったときに、相談をしても理解が得られにくく問題解決が進まず、現場のスタッフに負担が蓄積する可能性も考えられます。もちろん非医療従事者でも現場のことを勉強して相談に答えられる位の知識をつけている方もいるので、一概に当てはまるとは言いづらいところですが。
両者に共通している条件
結局のところ、どちらの場合でも、代表者の人間性に接遇やモラルが欠けていた場合は、そこで勤務する現場スタッフは何かしら負担を感じる可能性が高いと思います。一方で、医療従事者だろうがそうでなかろうが、現場スタッフと真摯に向き合い、組織を管理し、方向性を定めてくれる会社のトップであれば、現場スタッフが安心して働ける環境が整っていくのではないかと思います。
弊社代表が言うには、「どちらが良いとか悪いとか議論するのはナンセンスで、どんな人間性を持った人がトップにいるのか、そのトップの代表者は真っ当にスタッフのことを考えながら経営をしているのか、ついていこうと思える魅力はあるのかが問われる」とのことです。こんなふうに言うてますが、弊社代表がそれに該当するかは、これからの行動や発言によるところでしょう笑。
まとめ
会社を選ぶ際には、必ず代表者や現場を指揮する管理者とお話をした方が良いと思います。その会社や事業所がどのような思いで運営されているか、スタッフに対してどのような思いを持って接しているのかについてお話を聞き、スタッフを大事に思ってくれているかどうかで判断をしたほうが良いかと思います。短期的にではなく長期的な思いかどうかも1つの判断材料かと思います。代表者がどんなキャリアを持っていようが、スタッフへの思いが本物であれば、その方の発言や態度から伝わってくるものがあるかと思います。
いきなり面接だと会社側の思いなどを聞くことが難しいため、やはり説明会などに参加することをお勧めします。また、何箇所も説明会に参加することで、それぞれの強みや弱みを把握することができます。訪問看護ステーションの求人はたくさん溢れているので、募集要項に説明会等の情報がなくても、問い合わせてみると意外と開いてくれる会社はあるかと思います。ちなみに、弊社は随時ご要望に合わせて日程調整をして説明会を開催していますので、ご希望の方はどしどしご応募お待ちしております。この記事が皆さんの訪問看護ステーション選びの一助になれば幸いです。
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