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愛のニーズについて

こんにちわ。いずみ訪問看護リハビリステーションです。

皆様いかがお過ごしでしょうか?
筆者は祖母から大好物のふきのとうとふき味噌が送られてきて、ご満悦です。春と言えばふきのとう!
ふきのとうは天ぷらにして頂きたい所ですが、天ぷらを揚げるスキルに自信がなく、おひたしにして食べようかなと思っています。

 

本日のブログテーマは、「パーソンセンタードケアにおける、愛のニーズ」についてです。

認知症ケア、介護の世界でも知られている考え方です。
私自身も高齢者施設で働いている時に、認知症利用者様の対応に「愛のニーズってホンマに大切やなあ。」と実感した事が多々あり、今回簡単ですが紹介させて頂く事にしました。優しい気持ちになる考え方です♪

それではよろしくお願いします。

 

 

まず、パーソンセンタードケアとは?
イギリスの心理学者トム・キットウッド(Tom Kitwood)が提唱した概念で、
「その人の人生背景、価値観、思いを尊重し、一人の人間として関わること」を目的としたケアアプローチです。
関わる対象の方を1人の人間として尊重して対応し、対象の方からも「自分は人間として大切にされている。尊重されている。」と感じて頂けるような関係作りが必要です。

 

認知症の方の持つ心理的ニーズ
トム・キットウッドは、認知症の方が持つ心理的ニーズを、「愛」を中心に5枚の花びらで表現されています。
パーソンセンタードケアにおいては、認知症の方々の心理的ニーズを満たすことが大切です。1つのニーズが満たされると、他のニーズにも影響を与え、トータルの「愛」のニーズが満たされ、
精神的に穏やかに良い状態で過ごす事が出来ると言われています。

 

(この図、可愛いですよね。可愛くて、わかりやすくて、ほっこりする図です。)

 

5つの心理的ニーズ

「自分らしさ」 私は私であり、この世に確かに存在していると感じられる事。
「結びつき」 他者との良好な人間関係。愛着。
「たずさわること」 本人の出来る事で、仕事をしたり、お世話をする事。
「共にあること」 排除されず、人や社会の中で生きている事。
「くつろぎ」 体に苦痛が無い事。リラックスできている事。

 

私自身、認知症の方々と関わる中で、言葉の端々や表情にふと感じる悲しみや怒りは何なんやろう?と感じていたのですが、上記を学び、色々と腑に落ちる所があり、以降は上記を意識しながら関わりを行いました。

ある方は自身を卑下する発言や、他者を攻撃する発言が多かったのですが、上記のニーズを意識し、ご自身の存在をリスペクトするような声掛けや、一緒にゆったりと時間を過ごす事で、表情が穏やかになり「この前はありがとうね。あんなに楽しいのは久々やったよ。」と忘れずに覚えていて、満面の笑みで何度も感謝を伝えて下さいました。
また、ある方は「なんもできひん困った婆さんやわ。」と意欲低下があったのですが、もともと洋裁をされていた方なので、見守り下でボタンつけをしてもらうと、糸と針をサッと使いこなし、プロ級の仕上がりでボタンをつけて下さりました。私がすごい!と驚くと「こんなんやったらいつでもつけるから、持っておいで!」とキラキラ得意げな表情をされていました。

認知症をお持ちの方の中には、今までできていた事が徐々にできなくなり、自尊心が低下し、心に悲しみを抱えている方もおられます。こちら側のほんのちょっとの関わりの工夫で、「わしってまだまだいけるやんか。」「私、なんか大事にしてもらえて幸せやわ。」「なんや、相手さんに喜んでもらえて良かった。」とキラキラした笑顔で感じてもらえたら、こちらもとても嬉しくなります♪

また上記のニーズは認知症の方以外の全ての人にも当てはまると思います。人は1人では生きていけないし、自分を偽ったり・苦しみが強いとあまり幸せとは言えないですよね。
職場や家庭・学校等でも、
お互いを大切に思い、に満たされた関係を構築していきたいですね。

 

それでは本日は以上となります。
つたない説明で申し訳ありません。

全国の高齢者の皆様が、幸せな毎日を過ごせますように。

 

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2025.04.07