病院と訪問看護にはそれぞれ異なる役割があります。それぞれの役割についてザックリではありますが書いていこうと思います。役割を知ることで訪問看護のことをさらに知ってもらえると嬉しいです。
病院の役割とは
病院の役割としては、「病気を治療する」や「病状を管理する」ことが大きな役割となっています。皆さんは一般的には地域にあるかかりつけ医をまず受診することが多いかと思います。かかりつけ医に定期的に受診をし、いつも服用しているお薬を処方してもらうことが多いかと思います。よく処方されるお薬として血圧を下げるお薬、血糖値を下げるお薬、脂質を抑える薬、他にも胃薬などが思い出されやすいかと思います。こういったお薬を飲むことで、高血圧や糖尿病などの悪化を抑えたり症状をコントロールすることができます。
大きな病気が疑われる場合には、かかりつけ医から大きな総合病院に紹介状を用意されることもあるかと思います。総合病院ではレントゲン、採血、心電図、CTやMRI撮影などの検査を受け、大きな病気が隠れていないか確認することができます。万が一そこで大きな病気が発見された場合には、入院をして病気を治療することも可能です。
このように、かかりつけ医や総合病院は、病気を治療したり、症状をコントロールする役割を担っています。
訪問看護の役割とは
訪問看護における役割とは、かかりつけ医から処方されたお薬が継続時に飲めているかの確認をしつつ、療養生活を送っている方がさらに悪化しないように継続的に訪問をしたり、病気の症状が軽くなるように主治医の指示を受けながら処置やケアを提供します。他にも、療養生活を送る上で、どのような危険やリスクが潜んでいるかをあらかじめ予測しつつ、その危険やリスクが生じるのは、自然に捨てることも役割としてになっています。完全にリスクをなくしてしまう事は難しい場合もありますが、その発生した症状が少しでも和らぐように働きかけを行うことも可能です。症状が出た場合には、すぐに主治医報告して、適切な治療を受けられるように医療機関へつなぐこともできます。
また、自宅で最期を過ごしたいと言う思いを持っている方も多くいらっしゃいます。昔前は病院で亡くなることが当たり前であった時代でありましたが、今の時代は自宅でも病院と同じような治療やケアを受けることができるようになっています。このように変化したのは、医師が自宅に訪問をしてくれるような訪問診療、看護師が自宅に訪問してくれる。訪問看護の制度が整い出したからだと思います。
療養者の方が、どのような生活を営みたいのか、どのような最期を過ごしたいのかという思いに寄り添い、その思いを実現できるよう、主治医やその他の介護事業所と連携をとっていきます。
寄り添い方の違い
病院はあくまでも治療や症状を管理する場所になりますので、治療を受ける方の希望に沿いながら、治療方針や治療計画は主治医が立て、その方針や計画に沿って治療がなされていきます。病院に入院中は基本的には飲酒や喫煙は禁止されています。飲酒は喫煙は治療に大きな悪影響を及ぼしてしまう可能性が高いからです。他の入院している療養者にも臭いなどで不快感を抱いてしまう可能性もあります。入院生活中は他の入院している方との共同生活にもなりますので、病院のルールに従う必要があります。
一方で、訪問看護は住み慣れた自宅に訪問をします。たがって、飲酒や喫煙が治療や療養生活に悪影響及ぼす事は当然なのですが、病院のように共同生活をしているわけではありませんので、絶対禁止されていると言うわけでもありません。主治医によっては、飲酒や喫煙を完全に禁止するのではなく、「少量だけであればOK、うまく付き合っていくように。」と許可を出している先生もいます。飲酒や喫煙が本人にとって生きがいになっている場合は、訪問看護でも無理に禁止させる事はありません。もちろん飲酒や喫煙が及ぼす悪影響についてはしっかり説明をした上で療養している。本人や家族の思いも聞きつつ、主治医へ相談しながら判断していくことが多いです。
このように、病院と訪問看護では決められているルールが異なります。病院では病院のルール、訪問看護では自宅での本人のルールがあり、それぞれの価値観が強く結びついています。
あくまでもイメージですが、病院は本人と話し合った上で主治医が決めた。治療方針や治療計画を達成するように前から医療従事者が療養者を引っ張って導いていくと言う印象です。一方で、訪問看護では本人の希望を聞いた上で目標とする療養生活のあり方を達成するための道をいくつか提示し、それぞれの道のメリットやデメリットを説明した上で、本人や家族にどの道を選んでもらう、そしてその選んでもらった道を後ろから支えながら一緒に歩いていくというイメージがあります。さには、後ろから支えていきながら、もしその道から外れてしまう場合も、すぐに後ろから手を差し伸べ、道から外れてしまうことを防ぎ、一度立ち止まってみて、新たな道を再度提示し直して、また道を選んでもらい、後ろから一緒に支えながら歩いて行くというイメージです。
まとめ
前述したイメージはあくまでも1つの概念なので、すべての状況に当てはまるわけではありません。どちらのイメージが正しいとか悪いとかは一切なく、それぞれの役割が発揮できているからこそ、地域に住む方々が安心して生活することができるのだと考えています。
役割があると言う事は、裏を返せばできることとできないことがあると言うことにもなります。できないことでもできるところに紹介をしつつ、総合的に地域の人たちが安心し、合える場所を作っていくことが大事だと思います。
「こんなことはできるの?」などがありましたら、いつでもいずみ訪問看護リハビリステーション長岡京にご連絡いただければ幸いです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
OneStepCloser株式会社では、
いずみ訪問看護リハビリステーション長岡京
いずみ訪問看護リハビリステーション長岡京 サテライト寺戸
の2事業所を運営しています。
訪問看護の訪問エリアは長岡京市を中心に、京都市、向日市、大山崎町、久御山町に訪問しています。
今後は居宅介護支援事業所の開設を目指して主任ケアマネジャーを募集しています。
看護師も募集していますので下のリンクから募集要項をご覧ください。
https://onestepcloser.jp/recruit/
会社や訪問看護ステーションにご質問がある場合は以下のリンクのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
https://onestepcloser.jp/contact/
訪問看護の運営について、代表の大久保が日々あったことや学び・気づきをSNSで発信しています。是非ご覧ください!
X(旧Twitter)https://twitter.com/OSC_Shintaro
Instagram https://www.instagram.com/osc_okubo/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★