こんにちは。いずみ訪問看護リハビリステーションです♪
本日は、林作業療法士の取り組み
「絵を描くことが趣味の、脳出血後で記憶障害のあるA氏が、絵画教室に通えるようになるまでの道のり」を紹介します。
「絵を描くことが趣味の、脳出血後で記憶障害のあるA氏が、絵画教室に通えるようになるまでの道のり」
A氏は脳出血を発症された影響で、高次脳機能障害と認知症をお持ちでした。
コミュニケーションに問題はなかったのですが、記憶障害があり、絵画教室を紹介しても、絵画教室までの道や曜日を数分たつと忘れてしまう状態でした。
絵を描く事が趣味で、以前はスケッチブックを持って公園等で絵を描かれている方でした。歩行能力や絵を描く力は障害されておらず、とても上手に絵を描く事ができていました。
林作業療法士はA氏の記憶力を評価し、A氏であれば道が覚えられるだろうと考え、週1回絵画教室までの道を歩く練習をしました。
〈記憶力の評価について〉
A氏は新しい事を覚えるのが難しく、個人が経験した出来事を覚える「エピソード記憶」は数分たてば忘れてしまう状態でした。
道順は「手続き記憶」になり、アルツハイマーや認知症の方でも保たれている事が多く、そこを使って繰り返しやっていく事で道順が覚えることが出来るのではないかと林作業療法士は考えました。「手続き記憶」をわかりやすく言うと、10年自転車に乗ってなくても覚えていて乗れるのような体が覚える作業の記憶の事だそうです。
歩行練習を繰り返す事で、A氏は絵画教室までの道を覚えることが出来ました!
絵画教室まで歩行練習に行った時、たまたま絵画教室の先生のご家族様がおられ、林作業療法士が「こういう方で、絵画教室の体験を考えているんですけど」とA氏のお話すると「是非いらして下さい」とご快諾頂きました。
そして実際にA氏・奥様・ケアマネージャーさん・林作業療法士と体験教室に伺い、先生にA氏への配慮する点を口頭でお伝えすると、「大丈夫ですよ」と受け入れて下さりました。
絵画教室の本利用が決まり、本利用開始の時に、林作業療法士がA氏の特徴等を記した書面を作成し、先生にをお渡しました。
絵画教室の日は、毎回奥さんが教室の準備と送り出しをして下さっています。
絵画教室では協力的にA氏を受け入れて下さっています。
ご本人は毎回描いた内容を忘れてしまいますが、前回描いた絵を見て「あ、ここまで描いたんやな」と認識し、先生の助言を頂いて作業を進めておられます。現在も週1回通われ、素敵な絵を描いておられ、ケアマネージャーさんと「次の目標は個展やな」と楽しんでおられます。
1度だけA氏が道に迷われて絵画教室にたどり着けなかった事がありましたが、対策として、A氏と奥様の携帯にGPSを共有、先生と奥様の連絡先を共有してもらい、それからはトラブル無く過ごせています。
「リハ職だけでなく、ご家族、ケアマネージャー、絵画教室のスタッフの協力もあり実現できました。」と林作業療法士は言われています。
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