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立上げから4年5か月を振り替える Vol.2

転機   

内部体制で変えたことを以下に列挙します。

⚫︎過去の訪問件数や稼働率を割り出し分析した

⚫︎過去の採用計画を振り返り、以降の採用計画を言語化した

⚫︎訪問ルートの見直しをしてスタッフの稼働率を上げた
⚫︎スタッフへ会社の財務状況を伝え、必要な稼働率や月間訪問件数を伝えた
⚫︎大久保しかできない業務をリストアップし、できるだけスタッフに振り分けた
⚫︎土日祝日の出勤やオンコール待機ができるスタッフを採用した
⚫︎コロナウィルス感染症の利用者へ訪問に行けるように神戸のステーションに伺い、感染対策から訪問まで同行研修をさせていただいた
⚫︎乙訓保健所にコロナウイルス感染症の方へ訪問に行けることを情報共有して突発訪問依頼を受けた
⚫︎ミッション、ビジョン、バリューを策定し、会社が向かうべき方向性を示した
ということに注力しました。やはり、運営状況を把握し、分析して対策を立てることでやるべきことが明確になりました。そして、現場の管理を大久保ではなく、別のスタッフに依頼し、大久保はコロナウイルス感染症の方への訪問を中心として業務を分担しました。特にコロナウイルス感染症の方の訪問は、保健所や主治医、ケアマネージャーとの密の連携が必要不可欠で、スピーディーな対応も求められます。この時、京都府では第7波が猛威をふるっていましたが、乙訓地域では流動的に依頼を受けて訪問に行けるような訪問看護師はまだ私1人でした。他ステーションはそれぞれのステーションで契約をしている利用者の訪問には行きますが、リスクをおかして契約をしていない方の突発的な訪問はあまり受けたがらない状況でした。
ステーション内の看護師からも「自分たちにも子供がいるのでコロナに感染したくない。私が感染するとご飯を作ってあげられない。」と不安の声が寄せられました。だから担当を分けたんですね。当時の私は、朝7時から夜の10時半まで訪問をびっしり入れていました。ときには深夜1時や2時に点滴のために訪問することもありました。半年くらいはコロナ訪問に回ってましたね。夏の時期だったので、服は汗でぐっしょり濡れていましたが、バイクで移動していたので、その間に乾かして次の訪問に行くということを繰り返していました。
その間、スタッフにもコロナウイルス感染者が出ました。当時は感染者は2週間の隔離療養期間が必要であったため、スタッフの欠員は大変な痛手になりました。看護師が2名欠員が出たときには利用者の訪問日を変更させていただいたりとご迷惑おかけしてしまったこともありました。ケアマネージャーからは「コロナ回ってくれてるんでしょ?大変だろうけど、頑張ってね。うちの利用者もかかったらお願いするかも」と応援のお言葉をいただいたりする一方で、「定期訪問をずらすほどコロナ訪問に行くのはどうなのか?内部体制が整っていないのではないか?」といったご指摘をいただくこともありました。ご指摘はその通りで、スタッフが複数名欠員する場合を全く考えていなかったのは事実です。ただ、前述しましたが、乙訓地域にはコロナウイルスに感染した一般の方への訪問を請け負う訪問看護ステーションはありませんでした。訪問診療を請け負う開業医もいませんでした。もちろん入院もできないほど京都府中に感染者が出ている状況です。誰かがやらないと、この地域の感染者はただ自宅で治療を受けられずに苦しみを耐えなければいけない状況だったんです。SpO2値が90%になっても入院ができない状況でしたからね。保健所の保健師が感染者一人ひとりの体調を電話で確認していましたが限界があります。当時の記憶ですが、保健所の保健師も23時位までは連絡を取り合っていたので、毎日残業をしていたのだと思います。関わる人すべての人が限界を超えて対応していたと思います。「時間をずらしたりするようなイレギュラーは致し方ない」とは思いませんが、当時はできることを全てやろうとした結果において、ご迷惑をおかけしてしまった事は大変申し訳なく思っております。一方で、1人でも多くの方の療養生活を支援することができたのはよかったなと感じています。
コロナ訪問を対応していくうちに、地域のかかりつけ医やケアマネジャーと強い連携が取れるようになり、いずみ訪問看護リハビリステーション長岡京が地域と強く結びついていく感覚を得ることができました。「いずみ訪問看護」と名乗ると「あぁいずみさんですか!その節はありがとうございました。」とお言葉をいただけるほど、認知が広がっていきました。この経験こそが他医療機関等との今の信頼関係の礎になっています。
続きはまた今度にさせていただきますね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。それではまた次回!

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2024.12.24